【教養としての水道水】これ、知ってる?3つの『大切なこと』

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大人の教養としての水道水の記事

「あなたが口にしてる水道水、大丈夫ですか?」

こう聞かれて、100%大丈夫と言い切れる人はどれぐらいいるでしょう?

そこに当たり前のようにある”水道水”のことを、あまり知らない人が多い。
あなたはどうでしょうか?

過去の私も、水道水のことはほとんど何も知りませんでした。
「変なニオイがするけど、これは塩素消毒されてるからなのかなぁ」ぐらいの知識しかなかったんです。

ですが、独学で水道水のことを調べ尽くし、ある程度理解した今は「水道水は絶対にそのまま飲まない!」と決意するまでに至っています。
それだけ水道水には、一般的に知られていない”ナニカ”があるということ。

とは言え、学んでみて気づいたこともあります。
「専門家じゃないなら、これ全部知らなくても生活に支障はない」と。

一般的な社会人が知っておくべきことは、主に以下の3つだけ。

  • 水は”循環している”ということ
  • 水道水に「含まれているもの」について
  • 「浄水器に頼れること」について

水道水の教養としては、この3点を理解しておけばOK。
詳しく知りたい場合は、このまま読み進めていただければ幸いです。

この記事では、独学で水道水のことを調べ尽くした私が「独学する大人が知っておくべき”水道水”の教養」を解説していきます。
どうぞ、ごゆっくりご覧ください。

「水」はどこからきて、どこへ行くのか

河川自然流れ
  • 水はすべて循環している
  • 飲んだ水も循環する
  • 水の「ろ過レベル」で用途が決まる

世の中のすべての水は、ぐるぐると循環しています。
私たちの元へ「水道水」としてたどり着くまでに、どこを通って何がおこなわれているのか?
この現実を把握しておけば、水道水がどういうものか?は自ずと見えてくるでしょう。

水の循環経路

あなたの自宅の蛇口から出てくる水道水は、管轄の浄水場から送られてきていますね。

では、浄水場の水はどこから来ているのか?
各浄水場で決まった水源があり、それを「原水」としています。

では、その水源の水はどこから来ているのか?
原水には「表流水」「ダム湖沼」「地下水」「その他」といった分類がありますが、元を辿れば”雨”です。

では、雨はどこから来ているか?
「雲」ですね。
細かな水蒸気が冷やされてできた、言わば”水分のかたまり”です。
その雲に含まれる水分や、大気中に浮遊するチリやほこりがくっついて空気よりも重くなり、降ってくるのが雨。

では、雲の元になる水蒸気はどこから?
「海」をはじめ、あらゆる場所から水分は蒸発しています。

生物の”スタート地点”とも言える海。
私たちが使った水の多くは、環境省等のルールに則ってキレイにされ、海にかえっていきます

飲んだ水も循環する

水道管パイプ

私たちが水を飲むと、それで「なくなる」というわけではありません。
飲んだ水も、体内で役割を果たした後は”排出”されますね。
このような汚れた水分も、いくつものフィルターを通してキレイにろ過され、再び水として使われています。

もちろん、汚水を一度ろ過しただけのものがすぐさま蛇口から出てくることはありません。
大まかに言うと「下水処理」→「自然循環サイクル」→「上水(浄水)処理」という工程を踏むことになります。

ちなみに、ISS(国際宇宙ステーション)では尿をすぐさま”純水”にまでキレイにできてしまう装置があるそうです。

「ISSでは尿を処理して飲料水にしているとのことですが、安心して飲めるのでしょうか?」ファンファンJAXA
https://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/87.html

水の「ろ過レベル」で用途が決まる

水は、循環して移動するごとに「キレイになる(ろ過)」or「汚れる(使用)」のどちらか。
この2つを繰り返しながら私たちの元へたどり着き、そして去っていきます。

蛇口から出てくる水は、汚れた水が「キレイになる」の工程を2〜3回通過して、やってきます。
だからこそ、一見透き通っていてキレイですし、飲んでもその場で死んだりはしない安全レベルになっています。

では、この「キレイになる」フィルターが一回分少ないとどうなるか?
恐らく、飲んだらヤバいです。
何かしらの病気になったり、少なくとも体調不良が起きるでしょう。
さらにもう一回「キレイになる」フィルターを減らすとどうか?
もう、飲む前から「これは飲み物ではない、飲んではいけない」とわかるぐらいに汚れているはず。

このように、水は「キレイになる」フィルターを通す回数=”ろ過レベル”によって、その使い道が決まります。

これを踏まえて、家庭の蛇口から出てくる水の”ろ過レベル”はどうでしょうか?

  • 一見透き通っていてキレイだが、”純水”ではない
  • 飲んでも「今すぐ死んだりはしない」レベルのろ過
  • 「口に入っても問題ない」であって「飲み水に適している」わけではない

水道水を供給する側は、全国民に平等に水を届ける手段や、安全な水供給にかかるコスト等、考慮すべきことがたくさんあります。
「法律を守りながら財布とにらめっこ」という、複雑な状況。

水道水のろ過レベルは、言わば“無難”です。
飲み水として使うなら、もう一つ「キレイになる」フィルターを通したいところ。

「水道水」は”純粋なH2O”ではない

水分の中に黒い液を投入もやもや
  • 原水の経路+浄水場処理=水道水
  • 水道水は「塩素消毒」されている
  • 水道水の「水質基準項目」

多くの場合、”水”と言えば水分子「H2O」を思い浮かべるでしょう。
ですが、水道水は純粋なH2Oではなく、他にも様々なものが含まれています。

浄水場は”万能フィルター”ではない

上で解説した通り、水道水は「水源の水(原水)」が「浄水場」を通って来ています。
そして原水は、突然そこに発生するものではなく、世界を循環してやっとのことで水源にたどり着いたものです。

原水にできそうな水源は日本国内でたくさんあり、比較的キレイな水源が選ばれています。
ですが、それでもそのまま水道水として使うにはやはり問題があり、浄水場という「フィルター」を通しているわけです。

ただ、このフィルターは万能なわけではありません。
供給量やスペース、コスト等様々な問題から、完全に原水を浄化することは不可能
最低限の「安全(とされている)」レベルまでろ過しているだけなんです。

浄水場は”足す”こともする

水道事業02

「塩素消毒」という言葉は、あなたもこれまで幾度となく聞いてきたことでしょう。
水道水は、浄水場で塩素成分を使って消毒されてから送水、供給されています。

塩素消毒された水道水からは「塩素はすでに抜けている」と思う人もいるかもしれませんが、それは間違い。
水道水は消毒効果が維持されるよう、必ず”塩素成分が入ったまま”になっています。
法律で「0.1mg/L以上は残留させる」と決められているため、水道供給においては日本全国どこでも条件は同じ。

塩素成分は、大腸菌等の有害な細菌を除去してくれます。
なので「安全」ではあるんですが…
個人的には「ニオイ」が気になるところ。
あなたはどうでしょうか?

水道水の「水質基準項目」とは?

ビーカーフラスコスポイト溶液検査

純粋なH2Oではない水道水。
水分子以外に含まれるものは、大きく分けて「人体に無害なもの」と「有毒なもの」の2種類。
さて、これらの数はいったい、どれぐらいあるんでしょうか?

少なくとも、水道水に含まれていると問題のある項目が、現状”51種”あります。
厚生労働省が定めている「水質基準項目」で、これらの項目の許容量を確認できます。
浄水場など水道水を供給する側の人たちは、この水質基準項目を守って水を清潔に保ってくれているわけです。

水質基準項目については、以下の記事でもう少し詳しく解説しております。

「浄水器」は本当に頼れるか?

水道水とグラス
  • 「ろ過レベル」が”飲み水”向け
  • 浄水器も「法」に則っている
  • 選ぶ基準は「どこまでいけば許せるか?」

自然の循環サイクルの中で汚れたり、ろ過されてキレイになったりした原水に”浄水場”というフィルターを通したのが、水道水でしたね。
ですが、水道水は規模やコスト、時間など様々な都合で完全には浄化されず、塩素も入ったまま。
安全ではあるものの、飲み水に適しているとは言い難いものです。

これらを解決し、水道水を”飲み水”向けにまでろ過できるのが「浄水器」という、家庭レベルのフィルター。
浄水器には「JIS規格」があり、ろ過性能が試験で証明されているため、ワンランク上のフィルターとして頼れる存在です。

浄水器のJIS規格については、以下の記事で詳しく解説しております。

浄水器を選ぶ基準はコレ

ただ、浄水器にはいろんなものがあり、一つを選ぶのはなかなか難しい。
そこで、一つを選ぶ基準が必要でしょう。

例えば、浄水場は「水質基準項目」という基準をフィルター性能として、有毒物質を除去しています。
では、あなたの基準は?

「塩素成分を限りなく0になるまで除去」
「残留するすべての有毒物質を除去(純水にする)」

等など、いくつか考えられますね。
要は「どこまで除去できれば、飲み水として許せるか?」という基準です。

本当の安全性を知る方法は、ない?

原子分子元素模型

ここで「有毒物質が残留している水道水は、本当に飲んでも大丈夫なのか?」という疑問が浮かんでくるかもしれません。

実は水道水には、長期的・継続的な摂取による影響が”ハッキリしていない”物質も含まれています。
つまり、水道水をそのまま飲んでも「今すぐには死なない」とは言えるものの「飲み続けても安心」とまでは言い切れないのが現状。

化学分野のさらなる進歩を待つしかありませんが、私たちが生きている間に明らかになるかどうかも不明です。

少なくとも、水質基準項目を満たした水道水で安心できる人には、浄水器は不要。
健康面で気になる場合は、“安心感を得る”という意味でも、浄水器に頼ると良いでしょう。

という風に、浄水器は水道水のろ過レベルを”飲み水”にまで持っていくことで、私たちの役に立ってくれる強い味方。
うまく活用して、独学ライフを快適なものにしていきましょう。

意外と知らない「水道水」のこと

グラスコップの水道水持つ人の手ハンド

さて、この記事では「独学する大人が知っておくべき”水道水”の教養」をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
まとめると、以下です。

この記事の要約は…
  • 世の中の水は「キレイになる」「汚れる」を繰り返して循環している
  • 水道水の「ろ過レベル」は”飲み水に適しているわけではない”
  • 浄水器は、水のろ過レベルを”飲み水”まで引き上げる

水分補給は、私たち人間にとって必ず必要な行為。
独学時においては「集中状態」を継続するためにも、定期的に水を飲んだ方が良いです。
手軽に調達できる水道水のことを把握し、うまく利用していきましょう。

それでは、良い独学ライフを。

水道水
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はづき

独学術師として、大人向けの"なりたい自分になる"独学術を開発。読書は月20冊以上。WEBマーケ資格あり。何でも知りたい。何からでも学ぶ。マスク大事。400歳まで生きたい。

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