【積ん読を解消】本を高速で読んで片付ける『処理』のコツとは?

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こんにちは、読書好きのはづきです。

気まぐれで買った本、溜まりに溜まってませんか?

この記事では、私と同じく読書が好きな人が、買った本を早く読んで早く片付ける「本の処理」の方法についてお伝えしていきます。

というのも、私は課題等がなければ週に2〜3冊程度しか本を読まないんですが、読む数に対して購入するペースは平均1日1冊…
そらぁ、どんどん本が溜まっていきますよね。
毎週4〜5冊の新たなメンツが、私の領域を侵食してくるんです。

紙の本は、部屋をガンガン圧迫します。
図書館ぐらいの広さの家があれば、いくらでも本を整理して収納しておけるのかもしれませんが…残念ながら、私はそんなに広い家には住んでいないです。
そして、そこまで広い家に住んでる人は、世界で見てもおそらく少数派でしょう。
きっとあなたのご自宅も、図書館よりはもう少しコンパクトな造りなのではないでしょうか。

ということは、本棚の収納スペースがパンパンになり「積ん読」する本で部屋が溢れる現象は、読書好きには”必然”ということになります。

しかし、それでは困りますよね?
自宅は「書籍用の倉庫」ではありません。
人が住み、毎日快適に暮らしていくための建築物です。

大好きな本との”共存共栄”を実現するために、本をどんどん処理していくコツを身につけていきましょう。

書籍購入のペースを落とすとどうなるか?

さて、そもそも論ではありますが「買う量を減らせばいいのでは?」という声にお答えしておきましょう。
週に3冊しか読まないのなら、新たに本を買う数を「週に3冊まで」と決めておけばいいのではないか、という案です。

とても素晴らしい意見ですね。
これなら、確かに本が増えて部屋を圧迫される心配はありません。
現状維持できるわけです。

しかし、これには少々問題点もあります。
以下の3点をご覧ください。

  • 欲しい本が目の前にある時に買わないと「後悔」する
  • 1週間で得られる知識量が「減る」
  • 圧迫されてるからこそ「焦燥感」によって本を早く処理できる

このような理由から、本を入手するペースを減らすことはあまりオススメできません。
特に、個人的には「後悔したくない」という気持ちが強いので、欲しいものを”買わない”という選択はありえないですね。

また「買うペースを減らしても、読むペースが同じなら得られる知識量も同じでは?」という意見もあるかもしれませんが、これは前提が間違いです。
読むペースは、変わります。
「読みたい!」と思った本が目の前にあれば、普段読む冊数とは別腹。
その本を手に取り、晩ご飯を食べるのも忘れてその本を読むでしょう。
つまり、本が目の前に「ある」と「ない」とでは、読書量が変わり、結果的に得られる知識量も変わるんです。

ということで、ここからは「購入ペースを落とさずに」「高速で」本を処理していくコツを見ていきましょう。

本を高速で読む方法とは?

本を速く読む方法と聞けば「速読」というキーワードが思い浮かぶのではないでしょうか?
そうです、その通りです。
速読をしましょう。
コツは、ざっくり以下の3つです。

  • 「まえがき」「もくじ」「あとがき」から本の”全体像”を想像する
  • 「読む」から「見る」感覚に切り替える
  • 何らかの手段でアウトプットする

本によって構成が変わるので一概には言えませんが、まずは「まえがき」「もくじ」「あとがき」を見て、その本の内容の”全体像”を思い浮かべるといいですよ。
そうすれば、いざ本文を読むとなった時に、なんとなく先の展開が見えてくるため、サクサク読み進めることができます。

さらに、文字を「読む」感覚から「見る」感覚に切り替えましょう。
これができれば、1文字1文字を認識しなくて済むので、視野を広げれば広げるほど速くページをめくれます。

ワクワク感?そんなのを求めていたから、私はいつまで経っても速読ができませんでした。
大事なお金を払って購入した、マンガよりも高いビジネス書。
1週間でも1ヶ月でも、たっぷり時間をかけて、1文字1文字を指で辿り、驚きの展開を味わいながらその1冊をじっくり読んで楽しみたい…。
でも、その思考は、本棚にビジネス書が2〜3冊しかない段階まで。
積ん読になるほど本が増えてきた場合、本1冊にそこまで時間をかけている余裕はありません。

私の読書に小説は入っていないため、その大半がビジネス書ということになります。
となれば、読書の目的はほぼ「情報収集」「知識吸収」「スキル修得」です。
早ければ早いほど、いいに決まってるんです。

とは言え、読むだけではいけません。
内容をしっかり頭に入れないと、読んだうちに入りませんよね。
ということで、読んだ内容をアウトプットしていきましょう。
アウトプットには、以下のような方法があります。

  • 本で得た知識を身近な人に教える
  • 本の内容を自分なりに要約して1枚の紙にまとめる
  • 本の知識を吸収して自分なりの考えを発信する
  • 本の内容を実践して体験してみる

アウトプットをすることが、よりレベルの高いインプットに繋がります。

これら4つのコツを実行するサイクルを、できるだけ速く回すことで、読書(知識吸収)がスムーズにおこなえますよ。

本を「もう手放してもいい」と判断する基準は?

「本の処理」という言葉には、読書による「知識の吸収」の他に「手放す」という意味も含まれています。
まだ読んでいない本を”読む”ところから、手放して”本棚のスペースを空ける”ところまでを、私は「処理」と言います。

中には「買った本は何回読んでも、いらない本でも絶対に手放さない」という人がいますが、この記事は「部屋や本棚を圧迫する本を片付けていく」という意図で解説しているため、読んだ本を”手放さない”という選択肢はありません。

「気に入ってる本も、手放さないといけないの?」という声もあるかもしれませんが、それは場合によります。
電子書籍バージョンがないとか、本の中身でなく”形状”や”存在”に価値を抱いている、といった状況では、その本を必ずしも手放す必要はないでしょう。

しかし、上記のような状況ではないのに「まだ置いておきたい」「もう1回読むかもしれない」「手放したら不安…」といった感情が邪魔をして、なかなか本を手放せずに溜めてしまう人は多いと思います。
これらの根本的な原因は「その本の内容を100%吸い取れていない」という認識のせいではないでしょうか?

ここで、本を手放す基準を1つ、提案します。

それは「わかった感」です。
1度読んだ本を手放すかどうかは、その本の内容について「わかった感」があるかどうか?で判断するんです。

実際には、その本の内容を「100%理解している」という状況はほぼないでしょう。
ですが、全体的にだいたいなんとなく把握できていれば、”わかった感”が生まれるはずです。
とある本を手に取った時「それ、知ってる」と思う、あの感覚です。
感じたこと、ありませんか?

100%わかってなくてもいいんです。
もしあなたが、その本について自己評価で30%の理解しかなかったとしても、”残り70%”の部分は、それが大事なことなら今後発売されるどれかの本にも必ず書かれているはずです。
これは、過去に発売されたビジネス書と新しめのビジネス書を読んでいれば「同じことが書かれてるなぁ」と、わかってもらえることでしょう。
なので、読書習慣を続けていけば、そのうち”残り70%”の情報にたどりつけるはずです。

たとえ、今後発売される本に”残り70%”の情報が書かれていない場合でも、それは「重要なことではなかった」ということなので、切り捨ててOKです。
最終手段として、よっぽど珍しい書物でもなければ”書い直す”ことも可能でしょう。

読書をやめない限りは、1冊から情報を吸い尽くす必要はありません。
1冊のビジネス書に時間を割きすぎて、他の本をまったく読めないとなってしまっては問題です。
部屋や本棚も片づかず、どんどん生活スペースを圧迫されてしまいます。

本を手放す基準を持ち、条件を満たしたものから潔く”解放”していきましょう。

本を「手放す」と決めたら絶対にやってはいけないことがある?

本を手放すとなった場合、必ずしも「捨てる」必要はありません。
本を手放す方法は、大きく分けて以下の3つです。

  • 捨てる
  • あげる
  • 売る

捨てる場合は「燃えるゴミに出す」「紙の収集日に合わせて出す」等の方法が考えられますね。
あげる場合は、家族や友人、職場の同僚などに「これよかったよー」とオススメする形になるかと思います。
中古本なので、プレゼントする相手は選ばないといけませんが、その本のジャンルに興味があったり、その本に書いてある情報に助けられるであろう人に渡してあげましょう。

最後の「売る」は、私がよくする方法です。
本は、知識のかたまり。
知識とは、人にとって誰にも盗まれない財産です。
つまり本は、その情報を求める人にとってはとても大きな価値のあるものなんです。
たとえ中古であっても、です。

本の購入費用を少しでも回収できると考えたら、やっぱり「捨てる」よりは「売る」がベストな選択でしょう。
入ってきた売上金で次の本を買う、ということもできますしね。

で、これら3つの手段によって「本を手放す」と決めた時、絶対にやってはいけないことがあります。
それは「手放す前にもう1度読む」ことです。
もう1度読むせいで、その本に愛着がわいてしまい、手放すのがつらくなってしまうからです。

「捨てる」と決めたら、その瞬間にゴミ箱へ。
「あげる」と決めたら、カンタンに検品だけして中身は読まず、封筒等に入れてフタをする。
「売る」と決めたら、フリマアプリ等でさっさと出品作業。

もちろん、”わかった感”がまだない段階では、手放すことを考える必要はありません。
でも、本を手放す基準に到達したなら、もうその本の内容はだいたい頭の中に入ってるはずなので、もう1度読む必要はありませんよね。

電子書籍なら収納スペースは無制限?

紙の本は知識のかたまりではありますが、持っていると「場所を取る」というデメリットがあります。
また、読む際には「明るい場所」でないと文字が見えないですし、分厚い本だと持ち歩くのもしんどいです。
さらに、手放すとなれば、ゴミとして捨てるのはもったいないし、かと言って売るのもいろいろ面倒な作業が発生しますよね。

このように、紙の本のデメリットを考えた時「電子書籍の方がいいのでは?」と思うこともあるでしょう。
実際、電子書籍の読書専用媒体が、よく売れているようですしね。

ここまで「本を片付ける」ということに焦点を当てて解説してきました。
ですが、最初からすべての本を”電子書籍”で買っていれば、部屋を圧迫される心配もなく、片付けることを考える必要もないのでは…?といった声もありそうです。

ですが、果たしてそうでしょうか?

電子書籍のデータは、記録媒体の「容量」に依存します。
500GBの容量の記録媒体には、500GBまでのデータしか収納できません。
つまり、無制限ではないんです。
1つめの記録媒体が500GBいっぱい埋まれば、次の記録媒体に保存すればいい話ですが、またそちらにも容量の上限があるため、そのうちいっぱいになります。
そうこうしているうちに、”記録媒体”があなたの部屋を圧迫してくる可能性があります。
もしそうなった時、片付けるのは簡単ではありません。
なぜなら、1つの記録媒体にはかなりの数の書籍データが詰まっており、1つ処理するだけでも大変な時間がかかるからです。

「読んだらデータを削除する」ということを意識して読んでいれば、このようなことにはなりませんが…
「たくさんの書籍データをコンパクトにして持っていられる」というのが電子書籍のメリットの1つでしょうから、読んだ本のデータを削除するなんて人はそうそういないでしょう。

とは言え、死ぬまでに買うであろう本の数なんて、記録媒体に部屋を圧迫されるほどの量にはならないかもしれません。
多くの人にとっては、電子書籍なら収納スペースは「無制限」と言えるのかもしれないですね。

ただ、個人的には、問題はその先にあると考えます。

電子書籍に起こりうる問題点とは…
  • いくらでも書籍データを入れておける

    記録装置の容量に収まる範囲なら無制限。

  • どれだけ本を買っても部屋を圧迫しない

    実体のないファイルなのでね。

  • 本を読まずに次の本を買う

    残りの空きスペースを気にする必要がない。

  • 全然本を読まないのにどんどん本を買う

    何冊増えても、部屋の状況は変わらない。

  • 読んでない本が溜まりに溜まった記録媒体が出来上がる

    読まない本は、ただの紙の束。

  • それでも部屋を圧迫しないから焦りもなく、ただのコレクション化

    買っただけで読んだ”気”になる、ダメなパターン。

つまり、せっかく買った本が”宝の持ち腐れ”になってしまう可能性があるということです。

私も、同じような経験があります。
私の場合は書籍ではなく「音楽ファイル」でした。
CDで持っていると、書籍と同じように場所を取って邪魔になってきますが、パソコンに取り込んでデータ化しておけば、1つのHDDに無数の曲を保存しておけますよね。
これが嬉しくて、当時アルバイトとして働いていたCDレンタルショップで、出勤するごとにCDを8枚借りて帰り、次の出勤までにパソコンに取り込んですぐ返却する、ということを繰り返していました。
これを1年ちょっと続け、曲データだけでHDDが1つ埋まりましたが、その半分以上が「未だに1回も聴いたことがない曲」です。
典型的な”ダメ”なパターンですよね。

そして、電子書籍でも、上記と同じようなことが起こり得ます。

確かに、電子書籍なら収納スペースは無制限に近いかもしれません。
ですが、読まない本が多く出てくる可能性があり、買った本に対する理解度は、紙の本を買うことと比べるとものすごく落ちるでしょう。

「本を処理する」というのは、ただ邪魔な本を”片付ける”だけではありません。
買った本に対して”わかった感”を得ること。
100%のうちの30%でもいい、あなたにとって今必要な知識を得ること。
これが前提にあります。
宝の持ち腐れとなってしまっては、そもそも本を買う意味がなくなってしまいます。
買う意味のない本なら、紙もデータも関係ありません。
どちらにしても、買わない方がお財布には優しいですよね。
ただ、紙の本なら、部屋を圧迫されることで「処理」を意識し、そのうち”読む”でしょうから、買う意味は生まれます。

何が言いたいのか?というと…

「紙の本が部屋を圧迫してくるのはイヤだから、電子書籍にしよう」という考えで電子書籍を買うと、読まない本が放置されてもったいないから、買わない方がマシ。ということです。

とは言え、電子書籍には他にも「真っ暗な部屋で本を読める」等、素晴らしいメリットがいくつかあります。
使い方さえ間違えなければ、とても画期的なシステムだと思いますので、1つの選択肢として持っておいてもいいかもしれませんね。

まとめるとこんな感じ

さて、この記事では『買った本を早く読んで、早く片付ける方法』についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。

この記事の要点は…
  • 部屋が圧迫されないよう、買った本はどんどん処理していく必要がある
  • 本を買うペースを落としたり、省スペースのために電子書籍を買うのは違う
  • 「速読のコツ」と「定着のコツ」そして「手放すコツ」を押さえておく

私の場合は、主にビジネス書なので、有益な情報を吸い出してしまえばもうその本を置いておく必要はありません。
ですが、読むこと自体がおもしろい「マンガ」や「小説」「ラノベ」などは、ストーリーを覚えるぐらい読んだとしても、まだ置いておきたいものですよね。
目的が「情報収集」ではなく「エンタメ」の類のものは、”わかった感”よりも”飽きたかどうか”で判断すると良さそうです。
その本で「楽しめなくなった」と感じたなら、スペースを空けるチャンスだと考えましょう。

勘違いしないでいただきたいんですが、全部が全部、読んだら手放すべきだと言ってるのではありません。
大事にしたい本や「お守り」感覚の本、”戒め”としての本など、あなただけの価値が付加されているものは「置いておく」という選択肢ももちろんアリですよ。

その辺も見極めながら、本の処理を進めていきましょう。

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はづき

独学術師として、大人向けの"なりたい自分になる"独学術を開発。読書は月20冊以上。WEBマーケ資格あり。何でも知りたい。何からでも学ぶ。マスク大事。400歳まで生きたい。

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